学位論文 ·日本語 ·未確認

静岡県浜松市の在日ブラジル人第2世代のメンタルヘルスをめぐって

マコト 宮﨑ガブリエル

刊行年
2022-03-31
出版
National Institute of Informatics
言語
日本語
openalex
W7145910271
URL
https://suac.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1796&item_no=1&attribute_id=20&file_no=1

要旨

本論文は在日ブラジル人第2世代のメンタルヘルスに焦点を当て、彼らのメンタルヘルスの実態と関連する要因を明らかにすることを目的とした。そのため、静岡県浜松市を中心に公立中学校、公立高校、ブラジル学校に通う在日ブラジル人第2世代172 名を対象にアンケート票調査を実施した。CES-D抑うつ性自己評価尺度 を用いて抑うつ度を評価し、カットオフ・ポイントの16点以上である95名を高得点群、15点以下の77名を対照群とした。さらに、アンケート票調査では汲み取れない詳細を明らかにするため、7名の在日ブラジル人第2世代に半構造化インタビューを行った。 CES-Dのカットオフ・ポイントを上回った高得点群は全体の55.2%であり、在日ブラジル人第1世代よりメンタルヘルスの状態が悪くなっていることが示唆された。この結果から、移住者第2世代は第1世代より不適応を起こしやすいという移住者のパラドクス immigrant paradox が、在日ブラジル人の中でも見られることを明らかにした。χ 2検定を行った結果、高得点群にはブラジル学校に通う者、女性、海外移住希望者、幸せでないと回答した者、相談時に差別や偏見を心配する者、相談時に自分の文化を理解されないと感じる者が統計的に有意に多く認められた。最も多くみられたストレスの原因は家庭の問題であり、経済的な問題は第1世代ほどではないがストレスの原因となっている。2人に1人が勉強のストレスを感じており、差別によるストレスを報告した者は1割未満であった。最も多くみられた悩みの原因は将来の進路であり、公立学校に通う第2世代の方が日本人との違いで悩む者の割合が高かった。ブラジル学校に通う第2世代の方がいじめで悩む割合が高く、家族に伝えたいことが伝わらないという悩みを抱えていた。また、宗教活動に参加したくないという悩みを抱えている在日ブラジル人第2世代の存在が明らかになった。

主題

この書誌の出所

  • openalex— W7145910271(2026-08-12取得)

引用キー: マコト2022静岡県浜松市の在日ブ

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