論文 ·日本語 ·未確認
<研究ノート>琉球語喜界島方言の名詞化接辞 su と文末要素 soo : 日本語のノ(ダ)及び(ノ)デハナイカとの対照
リーザ ルーカス ・ 白田 理人 ・ Lukas Rieser ・ 理人 白田
- 刊行年
- 2014
- 収録
- 『京都大学言語学研究』 33 pp. 253-278
- 出版
- 京都大学大学院文学研究科言語学研究室
- 言語
- 英語
- crid
- 1390009224769911808
- hdl
- http://hdl.handle.net/2433/196271
- ndl_bib_id
- 026104360
- uri
- http://id.ndl.go.jp/bib/026104360
- naid
- 120005572620
- issn
- 13497804
- doi
- 10.14989/196271
- openalex
- W1927539632
- mag
- 1927539632
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390009224769911808
要旨
本稿は喜界島(鹿児島県大島郡喜界町)で話される琉球語喜界島方言(以下喜界島方言)の 名詞化接辞su 及び文末要素soo の機能について、それぞれ日本語のノ(ダ)、(ノ)デハナイカ との対照に基づき記述する。主な観察・主張は以下である。 [su とノ] 喜界島方言は、テンスをとった動詞に後接して名詞化する接辞su を持つ。このsu と日本語 のノの対照から、以下の相違点が指摘できる。 • su とノはともに否定や焦点のスコープを調整する役割を担う。 • su とノはいわゆる「ムードのノダ」の用法を持つ点でも共通しているが、喜界島方言で は対事的用法の場合su に後続する要素がコピュラja ではなく断定の文末助詞doo であ る点が日本語の場合と異なる。 • su とノは証拠性に関して共通点が見られる。 • su とノはともに、否定接辞から述語を切り離す外部否定疑問文(..soo ar-an ka /~ノデ ハナイカ)に用いられる。 [soo と(ノ)デハナイカ] 日本語においてノデハナイカの縮約した形であるジャンなどの形式が用いられるのと並行的 に、喜界島方言においても外部否定疑問文の末尾が縮約されたsoo(逐語的にはsu と主題助詞 a の融合形)が用いられる。このsoo とジャンの差異として、以下が指摘できる。 • soo は以下の点で対事的な用法における使用の範囲がジャンより広い。 – nuwa「なぜ」を用いて理由を問う疑問文に用いられる。 – 回想的な用法などでsu ja-soo(NMLZ COP-soo)という構文で現れる。 • 選択制限が異なり、soo の方がジャンより分布が広いことから、文末助詞としての文法 化がより進んでいると言える。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390009224769911808(2026-08-12取得)
- openalex— W1927539632(2026-08-12取得)
引用キー: リザ2014<研究ノト>琉球語喜