論文 ·日本語 ·未確認
通常型房室結節リエントリー性頻拍との鑑別に難渋し, slow pathway領域からの通電が有効であった, いわゆる房室接合部性頻拍の1例
中川 和也 ・ 浅川 哲也 ・ 松村 国佳 ・ 桜林 耐 ・ 山内 康照 ・ 青沼 和隆 ・ Nakagawa Kazuya
- 刊行年
- 2010
- 収録
- 『心臓』 42(SUPPL.4) pp. S4_50-S4_60
- 出版
- 公益財団法人 日本心臓財団
- 言語
- 日本語
- doi
- 10.11281/shinzo.42.S4_50
- issn
- 0586-4488
- jstage_journal
- shinzo
- crid
- 1390001204049403392
- naid
- 130002147298
- uri
- https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011063460
- ndl_bib
- R000000016-I1000916007
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/42/SUPPL.4/42_S4_50/_article/-char/ja/
要旨
症例は46歳, 女性の発作性上室性頻拍(paroxysmal supraventricular tachycardia; PSVT) 症例. PSVTは心拍数107bpmで, QRSの終末部にP波を認めた. 心臓電気生理学的検査ではコントロールにて室房伝導は認めず, 頻拍は誘発不能. イソプロテレノール(isoproterenol; ISP)負荷にて房室結節での室房伝導が出現, 2連の心房早期刺激法(S1S2S3法)のみにて周期480msecのclinical PSVTが誘発された. 頻拍時に加えた心室単一刺激ではpreexitation phenomenonは認めず, 心房からのentrainment pacingではslow pathwayではなくfast pathwayがentrainされ, 最終刺激にて心室2重応答(double ventricular response; DVR)様の反応を示して頻拍は持続した. 洞調律時では心房-心室同時早期刺激法など, いかなる刺激にても心室2重応答は認められず房室接合部性頻拍(atrio-ventricular junctional tachycardia; AVJT)と考えたが, 通常型房室結節リエントリー性頻拍(common atrio-ventricular nodal reentrant tachycardia; common AVNRT)との鑑別も困難であったことから, 本例に対してまずslow pathway領域で通電したところ, 心房興奮順序が先のPSVTと同一で周期600msecの, 自然に洞調律に移行する, いわゆる接合部調律が誘発されるのみとなったため終了した. 以後頻拍発作は認めなくなった. 以上, 通常型房室結節リエントリー性頻拍との鑑別に難渋しslow pathway領域からの通電が有効であった, いわゆる房室接合部性頻拍の1例を報告する.
主題
この書誌の出所
- jstage— 10.11281/shinzo.42.S4_50(2026-08-12取得)
- cinii— 1390001204049403392(2026-08-13取得)
- cinii— 1572543027825548928(2026-08-13取得)
- ndl— R000000016-I1000916007(2026-08-13取得)
- ndl— R100000136-I1390001204049403392(2026-08-13取得)
- ndl— R100000136-I1572543027825548928(2026-08-13取得)
引用キー: 中川2010通常型房室結節リエン