論文 ·対照・比較 ·未確認

竹富島『星砂の話』の絵本制作と一般読者向け文法概要の執筆

中川 奈津子 山田 真寛 NAKAGAWA Natsuko YAMADA Masahiro

刊行年
2018-01
収録
『国立国語研究所論集』 pp. 145-167
出版
国立国語研究所
crid
1390290699744756864
uri
https://repository.ninjal.ac.jp/records/1433
ndl_bib_id
028864261
naid
120006381945
issn
2186-134X
doi
10.15084/00001417
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290699744756864

要旨

本稿は,竹富島に伝わる伝説『星砂の話』の方言絵本制作過程と,絵本に付属する一般読者向けの文法概要の執筆プロセスについて述べる。沖縄県の八重山諸島の一つ竹富島では,琉球諸語広域八重山語竹富方言が話されており,流暢な話者はほとんど70代以上に限られる消滅危機言語である。まず,この絵本制作企画が属する,「言語復興の港」プロジェクトについて概観し,なぜ言語学を専門とする著者らが他分野のプロフェッショナルや地元の人々と協働して絵本(や他の企画では方言グッズなど)を制作しているのかについて概観する。そして,この絵本の想定読者に向けて,絵本の内容を方言で理解できるようになることを目標にした一般読者向けの文法概要の執筆過程について説明する。表記法(そして竹富方言の発音方法),格助詞・係助詞,動詞・形容詞・終助詞の説明など,一般向けにわかりやすく書くことに気をつけるだけでなく,必ずしも言語学的でないが一般読者が疑問に思いがちなこと(e.g., XとYのどちらが「正しい」のか)にも留意して執筆した。また,専門的な文法概要のように必ずしも網羅性には配慮せず,絵本の表現を理解できるようになることを目標に執筆した。このことの利点と欠点に関しても簡単に触れる。最後に,文法概要とそれに含まれる物語本文を収録した。本稿が,今後同様のコンテンツを作ろうとする人々の一助となれば幸いである。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1390290699744756864(2026-08-12取得)

引用キー: 中川2018竹富島星砂の話の絵本

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