論文 ·日本語 ·未確認
近畿周辺の消滅に瀕した方言に残存する古態の調査と記録
- crid
- 1040282257403556736
- kaken
- 12J10131
- jgn
- JP12J10131
- uri
- https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12J10131/
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282257403556736
要旨
本研究課題の最終年度である今年度は、最重要地点として、兵庫県淡路島、岡山県瀬戸内市、香川県小豆島を中心に現地調査を行った。調査データは電子テキストとしてデータベース化が終了次第公開予定である。成果の一部は論文と学会・研究会発表の形で公開した。 今年度の研究成果の内訳は、淡路方言に関するものが4件、淡路方言を含む近畿周辺部に関するものが1件である。具体的な内容は、 1.これまでの調査データから得られた淡路島内での方言の地域差を基に共時的に大きく三区分できることを示し、通時的には北部から南部および南部から北部という二つの変化の伝播が淡路島の現在の地域差を形成したことを示した。2.淡路島由良方言に見られる語頭子音連続では、音節化の違いによって子音群の持続時間が異なること、子音群がモーラを担うことを明らかにした。3.淡路島北淡方言に見られる重起伏調の条件を明らかにし、特に2拍L0の文節が先行する場合に後続するL式の文節頭が高いピッチで実現することがある(例:2拍L0+2拍L0「良え麦」[LL+HR])という特殊な音調変化の存在を明らかにした。4.近畿方言のアクセントにおいて、助詞「の」が時空に関する語に後続するときに特殊な振舞いを見せることについて700語以上を調査しその詳細を明らかにした。特に近畿周辺部の比較的若い世代においてこの傾向が顕著であった。 以上が今年度の研究実施状況である。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1040282257403556736(2026-08-12取得)
引用キー: 中澤近畿周辺の消滅に瀕し