論文 ·日本語 ·未確認
淡路方言の音節融合の共時的・通時的分析
- 刊行年
- 2021-10
- 収録
- 『東京大学言語学論集 = Tokyo University linguistic papers (TULIP)』 43(TULIP) pp. 159-182
- 出版
- 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
- 言語
- 日本語
- ndl_bib
- R100000136-I1390009226285078656
- crid
- 1390009226285078656
- hdl
- http://hdl.handle.net/2261/0002002771
- uri
- https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/2002771
- naid
- 120007166764
- issn
- 13458663
- doi
- 10.15083/0002002771
- URL
- https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1390009226285078656
要旨
本稿では,兵庫県の淡路島と沼島で伝統的に話されている淡路方言の音節融合についての共時的・通時的分析を行う。淡路方言は周囲の近畿・四国方言と同様,トッショリ「年寄り」,ノンミョル「飲んでいる」のような促音化,撥音化が広く観察される。このように,2 音節が1 音節化することを音節融合と定義したうえで,表層形を導く音韻規則を分析し,元のモーラ数を保つ(モーラ保持)か,表層形が音素目録から外れない(構造保持)かという2 つの基準による共時的な振舞いから,音節融合が大きく カッツォ「鰹」のようなモーラ保持・構造保持型,タチャ「立てば」のようなモーラ非保持・構造保持型,ウデャ「腕が」のようなモーラ非保持・構造非保持型 の3 つのタイプに分けられることを述べる。さらに,それぞれのタイプで適用される音変化の条件の違いから,通時的に「モーラ保持・構造保持型」>「モーラ非保持・構造非保持型」(~「モーラ非保持・構造保持型」)の順序で生じたと主張する。最後に,近隣方言に見られる同様の現象について考察し,変化の相対年代が淡路方言と必ずしも一致せず,一部の音節融合は並行変化と見られること,および無助詞形が音節融合を経て生じた可能性について述べる。
主題
この書誌の出所
- ndl— R100000136-I1390009226285078656(2026-08-12取得)
- cinii— 1390009226285078656(2026-08-12取得)
引用キー: 中澤2021淡路方言の音節融合の