論文 ·日本語 ·未確認
静寂・沈黙を表すオノマトペ : 和語系・漢語系オノマトペの関わりから
- 刊行年
- 2005-03
- 収録
- 『上越教育大学研究紀要』 24(2) pp. 353-366
- 出版
- 上越教育大学
- crid
- 1050845763720590592
- uri
- http://hdl.handle.net/10513/205
- ndl_bib_id
- 7487818
- naid
- 120001908932
- issn
- 0915-8162
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1050845763720590592
要旨
静寂を表す「しんと」「しんしん」「ひっそり」,沈黙を表す「むっつり」「黙然」を取り上げ,和語系オノマトペと漢語系オノマトペの関わりという点から考察した。まず,オノマトペを音象徴と考えたとき,無音状態の静寂・沈黙を表すオノマトペがどのように成立したのかを考え,「しんしん」「しんと」が漢語に由来する語であること,「ひっそり」が一般語彙「ひそか・ひそむ」との関連でできた語であること,「むっつり」が表情を表す擬態語であること,「黙然」が漢語系オノマトペであることを確認した。次に,近世,近代から拾った用例を基に,「しんと」「しんしん」「ひっそり」の意味領域と,「むっつり」「黙然」の関わりについて考察した。「しんしん」は意味領域を限定する方向に向かい,「しんと」と「ひっそり」は物音に焦点を当てるか,人の気配に焦点を当てるかという相違点があることによって併存してきた。「黙然」は明治中期まで広く使われていたが,沈黙だけでなく性質や態度までを表す「むっつり」が次第に一般的になっていく様相が見て取れた。これらの具体例から,漢語系オノマトペは日本語のオノマトペに組み入れられるものと漢語として用法が限られていくものとに分かれることを見た。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1050845763720590592(2026-08-12取得)
引用キー: 中里2005静寂沈黙を表すオノマ