論文 ·日本語 ·未確認
談義本に見られるオノマトペ : 『当世下手談義』『根南志具佐』『風流志道軒伝』を含む七作品を対象に
- 刊行年
- 2025-03-31
- 収録
- 『佐賀大学全学教育機構紀要』 13 pp. 35-53
- 出版
- 佐賀大学全学教育機構
- crid
- 1390585407767363200
- uri
- https://saga-u.repo.nii.ac.jp/records/2000918
- issn
- 21880875
- doi
- 10.34551/0002000918
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390585407767363200
要旨
『田舎荘子』『当世下手談義』『根南志具佐』『根無草後編』『風流志道軒伝』『当世穴さがし』『成仙玉一口玄談』の七作品を対象に談義本に見られるオノマトペの特徴をまとめ、滑稽本との違いや関連を考察した。漢文訓読調を基本とするため和語のオノマトペは少ないが、漢語のオノマトペは滑稽本よりも多く見られた。漢文訓読的な固い文体の中に俗語的なオノマトペを用い、一般的な擬古文体では適宜和語のオノマトペを用いて滑稽味を醸し出している。格調高い場面や芝居風に描写する際は軍記物語に多用された古いオノマトペを用いるが、セリフには当時の会話のオノマトペを用いて新鮮味を出し、教訓臭をなくして身近な印象を与えている。滑稽本とは異なり、談義本では人物の心情や情景描写を慣用的な漢語で表す例が見られる。セリフに当代語を入れる点、芝居めいた人物描写がある点、俗語のオノマトペを用いることで生まれる面白み、擬音語を効果的に用いることで生まれる臨場感等が滑稽本のオノマトペに関連すると思われる。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390585407767363200(2026-08-12取得)
引用キー: 中里2025談義本に見られるオノ