報告 ·日本語 ·未確認
『古今集遠鏡』コーパスの設計・構築
- crid
- 2120307889831296256
- uri
- https://repository.ninjal.ac.jp/records/2000495
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/2120307889831296256
要旨
『古今集遠鏡』は,本居宣長による『古今和歌集』の注釈書である.本書の特徴は,平安時代の文語,江戸時代後期の文語,同時代の口語の複数の文体が混在している点にある.本書のコーパス構築にあたり,XML による構造化の際には quotation タグの type 属性によって分類することで,文体の区別を示した.また,『日本語歴史コーパス』への収録に向けた形態素解析の際には,それぞれの文体によって UniDic を分けて利用し,XML の文書構造タグによって複数の辞書を切り替えて MeCabによる解析を行った.このように構築されたコーパスを活用し,本書におけるム,テム,ナムの俚言訳の方針を調査した結果,宣長の他の資料では得ることができなかった助動詞の解釈の相違点を見ることができた.また,本コーパスは,同時代の『洒落本コーパス』の収録作品との比較による江戸時代後期の口語の検討や,平安時代語と近世語の比較といった活用が考えられ,日本語史研究の多様化が期待できる.
主題
この書誌の出所
- cinii— 2120307889831296256(2026-08-12取得)
引用キー: 久保古今集遠鏡コパスの設