論文 ·日本語 ·未確認
「論理学者」カントの実像:超越論的論理学の歴史的意義の研究
- crid
- 1040000781905489280
- kaken
- 16J08460
- jgn
- JP16J08460
- uri
- https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16J08460/
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1040000781905489280
要旨
本研究の目的は、18世紀の哲学者イマヌエル・カントの論理学思想の研究を目的としている。当該年度に実施した研究は、昨年度の研究によって構成されたカントの論理学体系の数学的モデルに対して、より哲学的な考察を加えることを目的とした。具体的には以下の二つの課題を遂行した。 (1) カントの論理学体系には「一般論理学」、「超越論的論理学」といった部門がいくつか存在するが、昨年度までの研究では、形式的なモデルを用いてこれらの間の差異、および関係を特徴付けた。当該年度の研究においては、この研究をさらに発展させ、『純粋理性批判』において現われるカントの形而上学との関係において種々の論理学部門がどのような意義を持っているのかを考察した。この考察によれば、近世論理学の一般的な構造を特徴付けている「一般論理学」に対して、「超越論的論理学」はより実質的な「意味の理論」を与えることによって、カントは当時存在していた種々の哲学的問題に対して一定の解決を与えようとしたと考えられる。 (2) 上述した課題の遂行にあたっては、昨年度に与えられた形式的モデルを拡張することにより、カントとライプニッツの論理学体系の比較を行なった。この課題は、カントの論理学体系の特徴を明確化するのみならず、論理学史における重要な問題の解明に寄与することとなった。 以上の課題に遂行により、カントの論理学体系とこれに関連する哲学的問題がかなりの程度解明されたと考えられる。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1040000781905489280(2026-08-12取得)
引用キー: 五十嵐論理学者カントの実像