論文 ·日本語 ·未確認
関係性対概念(ROC)に基づくエネルギー教育の探索的研究
- 刊行年
- 2026-05-28
- 出版
- Jxiv, JST Preprint Server
- 言語
- 日本語
- crid
- 2070871394953854976
- uri
- https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv/preprint/download/4198/9496
- doi
- 10.51094/jxiv.4198
- ndl_bib
- R100000136-I2070871394953854976
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/2070871394953854976
要旨
<p>本研究は、高校物理教育における教育的スキャフォールドとして「関係性対概念(Relational Oppositive Concept: ROC)」を提案する探索的研究である。ROC は、日本語の授受表現(する/される、出す/もらう)に着目し、エネルギー移動を主体と受け手の間で生じる動的な因果関係として記述させることで、エネルギーを「物体に蓄えられた実体」から「システム間の相互作用によって定義される関係量」へと捉え直すことを促す枠組みである。</p> <p>2025年6月26日に、理系選択の高校2年生24名を対象として50分間の授業を実施した。授業後の自由記述(n=20)を質的に分析した結果、約40%の生徒において、ROC に基づく関係的理解や構造的抽象化の萌芽が確認された。これらの生徒は、エネルギーを「物体の内部にあるもの」とみなす一般的な傾向を超えて、エネルギー移動を因果的な物語として説明しようと試みていた。</p> <p>これらの初期的な知見は、ROC が抽象的な物理概念の意味形成を支援するために、学習者の母語に内在する言語的資源を活用する有効なスキャフォールドとなり得ることを示唆している。今後は、量的な学習成果や関係的エネルギー概念の長期的定着について、さらなる検討が必要である。</p>
主題
この書誌の出所
- cinii— 2070871394953854976(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I2070871394953854976(2026-08-12取得)
引用キー: 五味川2026関係性対概念ROCに