論文 ·日本語 ·未確認
語基「特」を含む漢語の幕末・近代における拡大
伊藤, 真梨子 ・ Ito, Mariko ・ 伊藤 真梨子
- 刊行年
- 2019-03
- 収録
- 『人文』 pp. 115-152
- 出版
- 学習院大学人文科学研究所
- 言語
- 日本語
- crid
- 1050001202932508160
- hdl
- http://hdl.handle.net/10959/00004626
- uri
- https://glim-re.repo.nii.ac.jp/records/4634
- naid
- 120006635615
- issn
- 18817920
- ndl_bib
- 029755293
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001202932508160
要旨
本稿では一見近代化との関係が強いようには見えない漢字語基の中にも、日本の近代化に伴いその使用が増大し定着していったものがあることを提示した。具体的には、「特」を含む二字漢語について初出年代を調査し、「特」語彙が大きく増加した時期が幕末から明治10 年(1854~1877)の間であることを示し、この時期が初出である27 語のうち半数以上が現在もよく通用するものとして残っていることを明らかにした。また、「特」が後項にくる二字漢語は7 語と少なく、大正時代以降が初出のものはないことも確認した。次に、「特」語彙が持つ意味を、「(1)雄牛。(2)つれがない。ひとり。(3)すぐれている。(4)他とは異なる。」に分け、「特」が元々持っていた(1)の意味の二字漢語は日本では使用されず、(2)~(4)の意味はいずれも近世以前から見られることを示し、(4)の意味を持つ語が全体の7 割以上を占めどの時期でも多いこと、(2)の意味を持つ語は少なく、第二次大戦後が初出のものはないこと、(3)の意味を持つ語は幕末から第二次大戦まではある程度の数が見られたものの、初出例が戦後の語は1 語のみであることを確認した。
この書誌の出所
- cinii— 1050001202932508160(2026-08-12取得)
- ndl— 029755293(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I1050001202932508160(2026-08-12取得)
引用キー: 伊藤2019語基特を含む漢語の幕