論文 ·日本語 ·未確認
代謝栄養学を言語聴覚士が耕す-症例からの学び-
佐藤 幸子 ・ 鍋谷 圭宏 ・ 高橋 直樹 ・ 菊池 夏希 ・ 前田 恵理 ・ 石橋 裕子 ・ 金塚 浩子 ・ 大竹 慶尭 ・ 杉﨑 由佳子 ・ 白戸 由香子
- 刊行年
- 2025
- 収録
- 『外科と代謝・栄養』 59(3) pp. 58
- 出版
- 日本外科代謝栄養学会
- 言語
- 日本語
- crid
- 1390586676326373632
- uri
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/59/3/59_58/_pdf
- issn
- 0389-5564
- doi
- 10.11638/jssmn.59.3_58
- ndl_bib
- R100000136-I1390586676326373632
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390586676326373632
要旨
【はじめに】栄養管理に多職種が関わることは周知の事実であろう。看護師(Ns)と言語聴覚士(ST)の各々を経 験する中で関わった症例を振り返り、代謝栄養学を耕してみたい。<br> 【症例】症例1:60 歳代男性。全身熱傷例。複数回の全身デブリートメント術と皮膚移植術を実施する中、栄養は TPN 管理から経口摂取に移行した。Ns として、創部や全身状態を把握し、蛋白量と必要栄養量の摂取状況から栄 養面を支持した。<br> 症例2:40 歳代男性。気道熱傷を合併した顔面から上半身(Ⅱ度6%Ⅲ度46%)熱傷例。ST として、発声発語器 官および摂食嚥下機能、呼吸機能に対する機能訓練を行い、約1年後、自助具を用いて経口から栄養摂取するに至っ た。<br> 症例3:70 歳代女性。大脳から脳幹に及ぶ多発性脳梗塞例。球麻痺症状と食道入口部開大不全による摂食嚥下機 能障害を認め、ST としてバルンカテーテルを用いた嚥下訓練と並行して栄養状態を把握した。1年後に経口のみ で栄養が確保されるようになった。<br> 症例4:70 歳代男性。中下部食道がん例。DCF 療法を経て食道亜全摘術施行。術後に咽頭期における嚥下障害を 認め、ST として嚥下訓練を行ったが改善せず、空腸瘻で栄養を確保した。退院3ヵ月後に肺炎を併発した際に、パー キソニズムの進行を認めPSP と診断された。約半年後に呼吸筋麻痺により死亡した。 上述した症例への関わりを通して、Ns は治療経過や創状態の把握とともに、全身管理の一環として栄養面の支援 に加え、職種間における情報の集約と伝達という役割を果たすと考えた。一方、ST は、機能評価や訓練に終始せず、 食形態の調整を含む栄養摂取方法や栄養状態の把握などの側面から代謝栄養学に関わる役割を果たすと考えられた。<br> 【まとめ】多職種連携に期待されるtransdisciplinary approach に参画できるように、症例からの学びを通して、代 謝栄養を耕し引き継いでいきたい。
この書誌の出所
- cinii— 1390586676326373632(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I1390586676326373632(2026-08-12取得)
引用キー: 佐藤2025代謝栄養学を言語聴覚