論文 ·日本語 ·未確認
テキストからの対象物認識に有用な記述内容 : 動物を例に
- 刊行年
- 2015-07
- 収録
- 『国立国語研究所論集』 pp. 23-50
- 出版
- 国立国語研究所
- crid
- 1390009224767855360
- naid
- http://ci.nii.ac.jp/naid/KJ00009850961
- uri
- https://repository.ninjal.ac.jp/records/469
- ndl_bib_id
- 026647968
- issn
- 2186-134X
- doi
- 10.15084/00000460
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390009224767855360
要旨
テキストの示す対象物を認識するために,どのような内容を記述することが有用か。本稿では,動物を例にした3種類の実験に基づく考察結果を報告する。複数辞書に共通して記載のある語釈,辞書の語釈に不足しているとされた情報を追加したテキスト,コーパス(現代日本語書き言葉均衡コーパス・Google日本語n-gram)から取得した用例を用い,それぞれのテキストから対象物を同定する実験を行った。どの実験結果でも正答率は半数程度にとどまり,テキストのみからの対象物認識は困難であった。また,対象物の認識に求められた情報は,主に読み手の経験や知識を喚起する情報と,提示された情報によって設定したカテゴリにおける他メンバーとの差異に関する情報であった。我々が実際目にするテキスト(コーパス)からは,個別的一般的な経験や知識は取得しやすく,予め読み手の保有している知識と合致した場合には有用な情報となる。しかし,対象物に関する知識が読み手に不足している場合,対象物の認識には親カテゴリのプロトタイプとの差異を記述することが有用であり,あるいは誤認を避けるために他メンバーとの差別化が可能な記述を行うことが有用であるとわかった。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390009224767855360(2026-08-13取得)
引用キー: 加藤2015テキストからの対象物