論文 ·対照・比較 ·未確認
日本人英語初級者と上級者における日本語文章および英語文章読解時のsubvocalization
- 刊行年
- 2006-11-03
- 収録
- 『The Proceedings of the Annual Convention of the Japanese Psychological Association』 70(0) pp. 1EV104-1EV104
- 出版
- The Japanese Psychological Association
- 言語
- 日本語
- openalex
- W4229878901
- doi
- 10.4992/pacjpa.70.0_1ev104
- issn
- 2433-7609
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/70/0/70_1EV104/_pdf
要旨
日本人英語初級者と上級者における 日本語文章および英語文章読解時の subvocalization ○大野拓恵・阿部純一 (北海道大学大学院文学研究科) Key words: subvocalization、文章黙読、L2 英語 本研究でいう subvocalization とは、黙読時に感ぜられる、 実際には声に出さなくとも心の中であたかも音読しているか のような主観的経験を意味する。大野・阿部(2005a)は日本 人英語初級者を対象に、subvocalization の心理的実在性を確 かめる実験を行い、同時に subvocalization に関して日本語文 章と英語文章の読解時では違いがあるのかどうかを検討した。 結果は、両言語の文章ともに黙読時には subvocalization が生 起していることを支持するものとなり、さらに、英語文章で は日本語文章ほど黙読時に subvocalization が生じていないこ とが示唆された。後者の結果について、英語初級者では母語 ほど音声の2次化として英語の文字習得が行われていないた め、黙読時の subvocalization の生起が母語(日本語)に比べ て少ない結果となったという解釈がなされた。とすると、英 語に熟達すると英語文章黙読時に subvocalization の生起は増 すことが予測され、本研究はこの仮説を確かめることを目的 とする。手順として、まず英語上級者を対象に、大野・阿部 (2005a)の実験を行い、そこで得られた結果を、先の英語初 級者から得られた結果と比較し、両者の間で subvocalization の生起についてどのような違いがあるのかを考察する。 方 法 参加者.英語上級者(主に、海外留学経験のある英語教師) 18 名が実験に参加した (男性 5 名、 女性 13 名、 平均年齢 34.2 歳、内、留学経験者 16 名の平均英語圏居住期間 22.7 ヶ月) 。 材料.読解用文章とその内容理解テストから成り、大野・ 阿部(2005a)と同じものを使用した。読解用日本語文章(400 字程度の説明文)と英語文章(125 語程度の説明文)がそれ ぞれ 12 文章と、 各文章につき選択問題と自由記述問題を含む 6 問(6 点満点)からなる内容理解テストが用意された。 実験計画.言語条件(日本語文章と英語文章)と読解時の 課題条件(以下に示す 5 条件)を 2 要因とする被験者内計画 であった。5
主題
この書誌の出所
- openalex— W4229878901(2026-08-13取得)
引用キー: 大野2006日本人英語初級者と上