論文 ·日本語 ·未確認
授受表現の教育上の問題点 : 学習者は授受表現の運用のどこに困難を覚えるのか
- 刊行年
- 2020-09-30
- 収録
- 『一橋大学国際教育交流センター紀要』 2 pp. 5-16
- 出版
- 一橋大学国際教育交流センター
- crid
- 1390009224869305728
- hdl
- http://hdl.handle.net/10086/70030
- uri
- https://hit-u.repo.nii.ac.jp/records/2047387
- ndl_bib_id
- 030698707
- naid
- 120006917860
- doi
- 10.15057/70030
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390009224869305728
要旨
授受表現は、日本語学習者にとって難しい文法項目のひとつとされ、中級・上級になっても誤用や非用が残ることが指摘されている。その一因として、現在の文型を中心とした教育では、文法的に正しい文を作ることに重点が置かれる一方、それをさまざまな文脈の中で使っていくうえでの学習者にとっての困難点が十分に扱われていないことがあるのではないだろうか。こうした問題意識のもと、本稿では、まず、初級の基本的な構文の理解と練習が、授受表現の多様な運用の実態とは乖離していることを確認した。そのうえで、仮説をもとに文法クイズを作成し、学習者の回答とその選択理由から、中級以上の学習者にとっての授受表現の運用上の困難点を探った。その結果、授受表現は、さまざまな形式との組み合わせの中で多様なコミュニケーション上の機能を果たすが、学習者にとっては他の表現と組み合わされることにより、「くれる/もらう」の選択基準となる主語の判断が難しくなるなど、適切な運用につながりにくくなること、また、恩恵的な出来事というとらえかたと離れた文脈では運用が難しいことが観察された。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390009224869305728(2026-08-12取得)
引用キー: 太田2020授受表現の教育上の問