論文 ·日本語 ·未確認

コプト語およびエジプト語史における定冠詞の研究

宮川 創

crid
1040000781836508160
kaken
15J05370
jgn
JP15J05370
uri
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15J05370/
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1040000781836508160

要旨

2015年度は、コプト語サイード方言および中エジプト語における定冠詞・指示詞の研究を中心に行った。コプト語サイード方言に関しては、まず電子コーパスの開発を行い、方法論と結果を東方キリスト教圏研究会および京都大学分野横断プラットフォーム構築企画のワークショップにて発表した。そして、このコーパスを用い、歴史的に化石化した定冠詞の前に新たに定冠詞が付いて見かけ上定冠詞が二重になる現象に関して、これが定冠詞と関係節が癒着し語彙化して生じたものであることを解明し、日本言語学会大会で発表した。また、コーパス分析の結果、代名詞主語コピュラ文で述部の名詞に定冠詞と不定冠詞のどちらが付くかがコピュラの選択に影響を及ぼすことを発見し、フィレンツェで行われた国際エジプト学会で発表した。他、スープラリニアーストロークという補助記号の用法に関して、従来の説では説明不可能な例を呈示し、解決策も含めて『言語記述論集』において論文として発表した。中エジプト語では、後に定冠詞がそこから派生することになる指示詞に関する研究を行った。以前は、指示詞の前部要素の諸形式は性の区別を除けば意味上の単数・複数に対応すると考えられたが、反例が数多くあることが知られていた。そこで、この問題を解決するためコーパスで出現する全用例を分析した結果、単数・複数に対応するとされた形式上の違いが、実は指示詞が参照する事物が境界線のある形状を有しているか否かに対応することを突き止めた。この研究結果をベルリンで行われたエジプト語・コプト語の言語学の国際会議において発表した。現在、この研究について研究誌Lingua Aegyptiaに投稿する論文を執筆している。他、ユニコードと日本語入力エンジンを応用したエジプト語のヒエログリフの効率的な入力システムを開発し、ライプチヒで行われたエジプト学とデジタル・ヒューマニティーズの国際学会で発表した。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1040000781836508160(2026-08-13取得)

引用キー: 宮川コプト語およびエジプ

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