論文 ·日本語 ·未確認
存在・所有を表す漢語合成語に関する実証的・理論的研究とその日本語教育への応用
- crid
- 1040000781890276224
- kaken
- 16720121
- jgn
- JP16720121
- uri
- https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16720121/
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1040000781890276224
要旨
昨年度に明らかにした以下の内容を更に精緻化し、また、外国語教育(日本語教育)における漢語習得とも関連付けて論文化した。 ・「在」を含む漢語合成語は、[+animate]の存在主体にも[-animate]の存在主体にも言及可能であるが、これは「在」自体が定めるものではない。 ・「在」を含む漢語合成語における存在主体のanimacyおよびその他の意味特徴を決定するのは、結合される漢字のもつ特質構造における語彙的意味情報である。 さらに、日本語教育での漢語習得にとっては、漢字(漢語)そのものに関する詳細な"字義"の知識よりも、むしろ"意味的な"イメージや"百科事典的"知識というような概念が重要であるとの見込みが提出された。 また、語彙意味論(lexical semantics)のフレームワークが「漢語」という範疇にも適用が可能であるということも示すことができた。と同時に、「いる」「ある」の有する文法的な制約と漢語レベルでの問題とは、ある程度切り離して教育していくべきであるとの主張もなされた。このことは、品詞としての語彙項目(特に動詞)が持つ"文法"のほかに、品詞に収まりきらない漢語というレベルの要素が持つ"文法"が存在する可能性を示唆していることになる。つまり、日本語話者のレキシコン(辞書)には、漢字(漢語)の意味情報(字義ということではない)が細かに記載されていることになる(理論上は、漢字一文字ごとに記載される)。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1040000781890276224(2026-08-12取得)
引用キー: 山川存在所有を表す漢語合