論文 ·日本語 ·未確認
中世語資料としての抄物の再評価―両足院蔵「杜詩抄」の言語と資料の研究
- crid
- 1040282257297936640
- kaken
- 26884027
- jgn
- JP26884027
- uri
- https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-26884027/
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282257297936640
要旨
本研究では、中世室町期の注釈書の一種「抄物(しょうもの)」が、日本語史の資料としてどのような可能性を持っているかを、未調査の抄物における新規の言語事象を検証することで示した。 建仁寺両足院蔵「杜詩抄」(天正9(1581)年書写)では、繋辞「ヂャ」を用いた引用表現や、丁寧語「候」の濁音形「ゾウ」(に+候、繋辞)が多用されている。「ヂャ」と「ゾウ」は共に、「杜詩抄」が引く先行の抄物の一つで見られ、注釈内容で使い分けられている。抄物の元となる講義で、話題に応じた口調の切り換え(スタイルシフト)が行われていたことを反映したものと考えられ、抄物の新たな資料的価値を示す事象である。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1040282257297936640(2026-08-12取得)
引用キー: 山本中世語資料としての抄