論文 ·日本語 ·未確認

叙法副詞「なにも」の成立

川瀬 卓

刊行年
2011
収録
『日本語の研究』 7(2) pp. 32-47
出版
日本語学会
言語
日本語
crid
1390001205786408704
ndl_bib_id
11058872
uri
http://id.ndl.go.jp/bib/11058872
naid
110008749833
issn
13495119
doi
10.20666/nihongonokenkyu.7.2_32
ndl_bib
11058872
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205786408704

要旨

現代語の「なにも」には、数量詞相当のものと叙法副詞のものがある。本稿は、叙法副詞「なにも」の成立に重点を置いて「なにも」の歴史的変化について考察し、次のことを述べた。1)「なにも」は、まず否定との結びつきを強めながら数量詞用法が成立した。近世後期には否定との結びつきが強い制約となる。また、近世の「なにも」は「なし(ない)」を述語とした非存在文で用いられることが多い点が特徴的である。2)「なにも」が現れる非存在文のうち、事態の非存在を表すものは、不必要の意味合いを帯びる場合がある。叙法副詞「なにも」は、そのような例をきっかけとして近世後期に成立した。そして、事態への否定的判断を表すさまざまな形式と共起するようになる。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1390001205786408704(2026-08-12取得)
  • ndl— 11058872(2026-08-12取得)

引用キー: 川瀬2011叙法副詞なにもの成立

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