論文 ·日本語 ·未確認

副詞「ほんに」をめぐって : 「ほん」とその周辺

市村 太郎

刊行年
2014
収録
『日本語の研究』 10(2) pp. 1-16
出版
日本語学会
言語
日本語
doi
10.20666/nihongonokenkyu.10.2_1
issn
1349-5119
jstage_journal
nihongonokenkyu
crid
1390282680764260736
ndl_bib_id
025417903
uri
http://id.ndl.go.jp/bib/025417903
naid
110009863007
ndl_bib
025417903
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nihongonokenkyu/10/2/10_KJ00009557102/_article/-char/ja/

要旨

「ほんに」は、中世〜近世初頭では、名詞・形容動詞の延長上で述語動詞に前接して連用修飾していたが、近世前期には文意や事柄に対する実感的・発見的強調を表す副詞に転じた用例がみられ、談話標識のような機能を持つに至り、名詞・形容動詞的用法と共に多様な形式で用いられた。その後も副詞として近世を通じて幅広く用いられたが、近世後期には次第に抽象化・固定化が進み、近代初期に衰退傾向に転じた。その一方で、特に江戸語・東京語においては近世末から近代初期にかけて「ほんに」に代わり「ほんとうに」の使用・用法が拡大し、「ほんに」は衰退した。その背景には、〔述語用法の喪失→連用修飾と連体修飾との併存→それぞれの固定化・抽象化→一部を残して衰退傾向〕という「ほん」全体での変遷過程があり、単に副詞としてのみの衰退ではなかった。「ほんとう」類はそれに連動し、名詞・形容動詞用法から徐々に、「ほんに」が辿ったのと同じような過程で拡大したと考えられる。

主題

この書誌の出所

  • jstage— 10.20666/nihongonokenkyu.10.2_1(2026-08-12取得)
  • cinii— 1390282680764260736(2026-08-12取得)
  • ndl— 025417903(2026-08-12取得)

引用キー: 市村2014副詞ほんにをめぐって

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