論文 ·日本語 ·未確認
日本語アクセント史の再検討:文献資料と方言調査にもとづく動詞アクセントの研究から
- crid
- 1040282257467958656
- kaken
- 11J00992
- jgn
- JP11J00992
- uri
- https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11J00992/
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282257467958656
要旨
本年度は, 博士論文の執筆に向けた準備を行うとともに, 年度後半には論文執筆を開始した。 能登島諸方言のアクセントについては, これまでの研究成果をまとめ, 島内の島別所方言アクセントの音韻論的記述と, その句レベルでの音調実現について報告するとともに, その歴史的な解釈について考察した論文を準備中である。本研究の中心課題である動詞活用形に見られるアクセントの形態音韻論的交替などから, 島別所方言アクセントの先史を再建した。 出雲市大社方言のアクセントについても, 引き続き調査を行った。特に本年度は複合語を中心とした長い単語のアクセントと, 一部の動詞活用形アクセントの調査を行った。 文献アクセントの面では, 平安時代京都方言のアクセント資料の入力が終わり, 現在そのデータベースを用いて平安時代京都方言アクセントの音韻論的分析を進めている段階である。特に, この方言におけるピッチの上がり目を弁別的なものとみるか否か, つまり, この方言におけるピッチの上がり目が, 早田輝洋氏の言うような, 低起式(語頭から低く, アクセントのある拍だけが高くなるもの)と低起上昇式(一拍・二拍語においては, 語頭一拍が拍内上昇となり, 三拍以上の語においては一拍目から二拍目にかけて上昇のあるもの)という式(語声調)の違いに関わるものなのか, それとも, 上野善道氏や川上蓁氏の言うような「昇り核(昇り契機)」によるものなのか, ということについて, 主に複合語アクセントと動詞活用形におけるアクセント交替という形態音韻論的な現象からこの問題について考察した。ただ, 複合語アクセントと動詞活用形のアクセントとで異なる結論が出たため, それをどのように解釈するかや理論的な問題など, なお課題は多い。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1040282257467958656(2026-08-12取得)
引用キー: 平子日本語アクセント史のa