論文 ·日本語 ·未確認

文法と形態論における複合語形成の位置づけ

影山 太郎 BHATTACHARJA Shishir

crid
1040282257429761920
kaken
08F08305
jgn
JP08F08305
uri
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-08F08305/
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282257429761920

要旨

文法体系における複合語形成の位置づけを明らかにすることを目的として,日本語とベンガル語の形態論を研究した。研究代表者は,日本語に関して,第20回Japanese/Korean Linguistics Conference(オックスフォード大学)において基調講演を行い,日本語には世界諸言語に見られないような特徴的な複合語形成として,「プロカメラマン撮影(のポートレート),一級建築士設計(のビル)」のように他動詞述語が主語と組み合わされる複合語が統語構造で生産的に作られることを述べ,それが主題名詞の特性を描写する「属性叙述機能」を有することを立証した。すなわち,従来論じられてきた名詞+動詞型の複合動詞や名詞抱合が事象叙述文において他動詞と目的語が結合するのに対して,他動詞と主語が結びついた複合語は主語ないし主題名詞の属性を表すという特殊な機能を有する。このことから,複合語形成に対する構造制約は一律ではなく,事象叙述か属性叙述かという叙述機能に応じて異なることが明らかになった。他方,日本語と同じタイプの統語的複合語がインドの言語にも実証できるかどうかを,研究分担者が詳細に調査した結果,ベンガル語およびサンスクリット語においてはそれに相当するものが存在しないことが判明した。その結果,統語的複合語形成(および名詞抱合)は日本語のような膠着型言語(および複総合型言語)に特徴的であり,インド諸言語のような屈折型言語には存在しないという暫定的結論が得られた。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1040282257429761920(2026-08-13取得)

引用キー: 影山文法と形態論における

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