論文 ·日本語 ·未確認
‶名前負け” の「誤用」について
- 刊行年
- 2019-03
- 収録
- 『人文』 pp. 93-114
- 出版
- 学習院大学人文科学研究所
- crid
- 1050282677910330624
- hdl
- http://hdl.handle.net/10959/00004625
- uri
- https://glim-re.repo.nii.ac.jp/records/4633
- naid
- 120006635614
- issn
- 18817920
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1050282677910330624
要旨
現代日本語における「誤用」の事例として、“名前負け” という語を取り上げる。この語は〈自分の立派な名前に自分の実質が負けること〉という意味で使うのが「正用」であるが、近年、〈相手の名前に威圧され気持ちで負けること〉という「誤用」が指摘されている。この事例について、まず「誤用」例の初出は1932(昭和7)年に、そのような用法の指摘は1966(昭和41)年にまで㴑れることを示した。さらに、今日の新聞記事を調査した結果、スポーツ関連の記事では「誤用」が、それ以外の記事では「正用」が優勢という特徴が顕著に見られた。そして、「誤用」は、スポーツの中でも特に、実力差が大きく〈相手の名前に威圧され気持ちで負ける〉という状況が起きやすい、高校野球に代表される学生スポーツの世界での一種の「集団語」という性格が見てとれること、その一方で2011 年ごろ以降は「誤用」例が減少しており、これは各紙の規範意識の変化によると考えられることを述べた。
この書誌の出所
- cinii— 1050282677910330624(2026-08-12取得)
引用キー: 新野2019‵‵名前負け”の誤用