論文 ·日本語 ·未確認

戦後日本における「文学」および「解釈の多様性」の変遷 : 機関誌『国語科教育』を対象に

有里 中村

刊行年
2026-03-31
出版
National Institute of Informatics
言語
日本語
openalex
W7155024736
URL
https://hit-u.repo.nii.ac.jp/record/2061955/files/jle0001400490.pdf

要旨

同じ文学作品を読んでいても,人により解釈が異なることがある。この現象は国語教育の分野で問題となり,今日まで多くの議論が行われてきた。そこで,本稿では戦後日本の国語教育史とほぼ時期を一にする機関誌『国語科教育』を対象に,「文学」や「解釈の多様性」がどのように扱われ,時代により変遷していったのかを分析した。結果として,「文学」は一貫して多く研究される対象であり,「解釈の多様性」は,1960年代から言及されていたが,研究も2010年代まで続いており,長く解決すべき対象として目されてきたことが分かる。しかしながら,『国語科教育』では総じて理論研究よりも実践研究が重視されてきたため,解釈の範囲とその根拠がともに示されずに今日に至っている。今後の課題としては,教室での読者の解釈や固定化した教材を対象にするだけでなく,語彙や文法といった言語面から,なぜ解釈の多様性が生じるのかを明らかにする研究が求められると考える。

この書誌の出所

  • openalex— W7155024736(2026-08-13取得)

引用キー: 有里2026戦後日本における文学

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