論文 ·日本語 ·未確認

三巻本『色葉字類抄』における「作」注記について

村井 宏栄

刊行年
2012
収録
『日本語の研究』 8(4) pp. 1-15
出版
日本語学会
言語
日本語
crid
1390001205786629888
ndl_bib_id
024008297
uri
http://id.ndl.go.jp/bib/024008297
naid
110009603500
issn
13495119
doi
10.20666/nihongonokenkyu.8.4_1
jstage_journal
nihongonokenkyu
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205786629888

要旨

平安期成立の多くの部首分類体字書や音義書とは異なり、三巻本『色葉字類抄』の「作」注記は字体注記と見なしがたい例がまま見られる。本稿は三巻本の「作」注記の概要を述べ、「又作」と「亦作」の差異について以下3点を指摘した。まず第一に、各注記形式の重出例や交替例により、「又作」「亦作」は正-俗等の評価を含意しない異体・異表記注記であると考えられる。第二に、三巻本の「亦作」はほぼウ篇以降のみに出現し、これは二巻本でいう下巻部分に限定される。よって、「亦作」の分布には『色葉字類抄』の改編過程が関与すると考えられる。第三に、『大漢和辞典』との照合及び見出し字・注記字の構成要素の共通性から検討した結果、「亦作」の主たる機能は異字体(異形同字)を示すことにあるのに対し、「又作」のそれは異字体を包含した異表記を表示するものと言える。熟字の見出しに「又作」が施された場合、この傾向はより強く認められる。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1390001205786629888(2026-08-12取得)
  • jstage— 10.20666/nihongonokenkyu.8.4_1(2026-08-12取得)

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