論文 ·日本語 ·未確認

接尾辞「クロシイ」考

村山 実和子

刊行年
2012
収録
『日本語の研究』 8(4) pp. 16-30
出版
日本語学会
言語
日本語
doi
10.20666/nihongonokenkyu.8.4_16
issn
1349-5119
jstage_journal
nihongonokenkyu
crid
1390001205786629120
ndl_bib_id
024008317
uri
http://id.ndl.go.jp/bib/024008317
naid
110009603501
ndl_bib
024008317
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nihongonokenkyu/8/4/8_KJ00008635631/_article/-char/ja/

要旨

近世の資料を中心に,「あつくろしい」「かたくろしい」「むさくろしい」などのように,形容詞を派生する「クロシイ」という接尾辞が見られる。まず,その意味・用法について観察すると,主にク活用形容詞に付き,不快感や非難など言語主体から対象へのマイナス評価を表すことが分かった。次に,その形式については,現代語では「あつくるしい」のように「〜クルシイ」という形が見られることから,従来は「〜クルシイ」が「〜クロシイ」へ形を変えたものとされてきた。しかし,中世の資料や現代方言に「〜クラウシイ」という形が見られること,「〜クロシイ」も「〜クルシイ」も連濁しないことなどを考え合わせると,「〜クロシイ」→「〜クルシイ」という変化であったと考えられる。「見苦しい」「息苦しい」のような,音形・意味ともによく似た「〜グルシイ」という形が存したために,このような語形変化が生じたものと考えられる。

主題

この書誌の出所

  • jstage— 10.20666/nihongonokenkyu.8.4_16(2026-08-12取得)
  • cinii— 1390001205786629120(2026-08-12取得)
  • ndl— 024008317(2026-08-12取得)

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