論文 ·日本語 ·未確認
白山麓方言の授与動詞体系
- 刊行年
- 2025-01
- 収録
- 『日琉諸語の記述・保存研究』 3 pp. 26-36
- 出版
- 国立国語研究所
- 言語
- 日本語
- crid
- 1390303090624072960
- uri
- https://repository.ninjal.ac.jp/records/2000470
- doi
- 10.15084/0002000470
- ndl_bib
- R100000136-I1390303090624072960
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390303090624072960
要旨
本稿では福井県大野市上打波方言の授与動詞体系の予備的な記述・報告を行う。本方言ではヤル,クレル,イクス(「寄越す」に対応)の 3 種の授与動詞が使い分けられる。これらの動詞は授与の方向性(遠心的か求心的か)のほか授与の動機や受け手に求められる恩恵意識の大きさにおいて対立する。ヤルは最も広い環境で用いられる一般的・中立的な遠心的授与動詞である。一方,クレルとイクスは遠心的授与も求心的授与も表すが,遠心的用法においては,目上の相手に使えない,意志文と比べて叙述文では使いにくい,補助動詞用法を欠くなどの語用論的・構文的制限を有する。これらの制限は,クレルの遠心的用法に関して日高(1997)が提唱した通方言的傾向に一致するものである。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390303090624072960(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I1390303090624072960(2026-08-12取得)
引用キー: 松倉2025白山麓方言の授与動詞