論文 ·日本語 ·未確認

形容動詞化する接尾辞「的」について

権善和

刊行年
2005-08-01
言語
日本語
openalex
W2197201956
mag
2197201956
issn
1225-1453
URL
https://openalex.org/W2197201956

要旨

本稿では、名詞を形容動詞化する接尾辞「的」をめぐって、「的」の意味や用法、そして他の連体修飾形「~の」と「~な」との意味的な関係について考察を行った。 「的」は、生産力が優れた派生語として、多量の形容動詞を作り出している。「的」の前接語の種類も漢語から和語․混種語․カタカナ語など多様になっている。「的」形の語の範囲が広がるにつれて「的」の意味と用法にも変化がみられる。 「的」は名詞あるいは抽象的な名詞に接続すると言われている。しかし、名詞に接続するとしても、すべての名詞に接続するわけではない。従って、「的」が付く語と付かない語が見られる。また、意味においては「的」形の語の増加と共に、既存の「的」の意味の他、新しく生じる意味と、これによる評価義も生じるようである。用法においては、「的」の連体修飾形「的な」と「的」そして「的の」の形態が現れているが、「的な」と「的」と「的の」の意味関係と用法の違いが見られる。また、情態概念の語の連体修飾形に現れる「な」と「の」も「的な」と共に同一語で現れる。「的」をめぐって、このような問題点が提示され、一部は研究されており、一部は解明が要求されている。 以上のことによって、「的」が付く語基は、人間と関係ある実体概念の語が多いということがわかる。また、「的」のもつ多義性によって、句あるいは文において評価義も生じることがわかる。連体修飾形においても微妙であるが、形態が違うと意味にも違いが現れることが分かる。

主題

この書誌の出所

  • openalex— W2197201956(2026-08-12取得)

引用キー: 権善和2005形容動詞化する接尾辞

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