論文 ·日本語 ·未確認
ハワイ日系社会における方言接触と人称詞使用の様相 : 残されたオーラルヒストリーデータをもとに
- 刊行年
- 2013-02
- 収録
- 『阪大日本語研究』 25 pp. 31-51
- 出版
- 大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
- crid
- 1390866882743935360
- hdl
- https://hdl.handle.net/11094/24854
- ndl_bib_id
- 024582828
- uri
- http://id.ndl.go.jp/bib/024582828
- naid
- 120005249263
- issn
- 09162135
- doi
- 10.18910/24854
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390866882743935360
要旨
ハワイの日系社会では、明治・大正期に日本各地から移住した人々の間で激しい方言接触があったことが知られている。移住の盛んだった時期からすでに1世紀ほどが経過しており、その日本語変種について新たな言語データを集めるのは難しいが、本稿では、過去にオーラルヒストリーデータとして収集された資料を活用することで、その方言接触の様相を人称詞の使用状況に注目して記述した。東北方言域出身者と中国方言域出身者を対照して分析したところ、おおよそ次のような点で、中国方言の人称詞使用の特徴が東北方言域出身者にも広まっていることが明らかになった。(a)東北方言域出身者であっても東北方言的なオラ・オレの使用は非常に少なく、主に標準語的なワタシ、中国方言のワシが使用される。(b)人称詞に接続した接尾辞ラ(例:ワシラ)の用法として、単数の対称を指し示す中国方言の用法が東北方言域出身者にも広まっている。中国方言の特徴を東北方言域出身者が受け入れた背景には、広島・山口両県の出身者が多数を占めることや、東北方言が社会的に低く見られていたという当地の社会的背景が関わっているものと考えられる。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390866882743935360(2026-08-12取得)
引用キー: 白岩2013ハワイ日系社会におけ