論文 ·日本語 ·未確認
「声」と「口調」からみた言語行動
- 刊行年
- 1998-12-14
- 収録
- 『国立国語研究所創立50周年記念 研究発表会資料集 : 歩こう日本語の世界を』 pp. 99-104
- 出版
- 国立国語研究所創立50周年記念事業実施委員会
- 言語
- 日本語
- ndl_bib
- R100000136-I1390290700450190336
- crid
- 1390290700450190336
- uri
- https://repository.ninjal.ac.jp/records/3327
- naid
- 120007044604
- doi
- 10.15084/00003310
- URL
- https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1390290700450190336
要旨
話しことばコミュニケーションの模様を第三者の立場から描写するとき,「『私は怒ってなんかいません』とふるえる声で言った」「『そうですか』とがっかりした口調で言った」のように,引用符の中に話された内容を示し,引用符の外にそのときの話し方の特徴を補うという方法がしばしばとられる。音声による言語行動を忠実に捉えようとするならば,引用符の中の言語形式として再現しきれない要素をひろいあげ,必要に応じて補足するというかたちで全体を再構成しなければならない。 本発表では,音声による言語行動を構成するさまざまな要素のうち,話し方の特徴に深く関わる「声の調子(tone of voice)」と呼ばれる部分に注目し,日常的な日本語による描写ではそれがどのように再現されているのかを,「声」と「口調」という切り口から探ってみる。資料収集の対象としては,多様な対話場面を数多く含むということで推理小説を選んだ。 具体的には,次の三点に言及する。(但し,調査研究としては,資料収集と分析の観点を探索する段階にあり,あくまでも中間報告であることをお断りしておく。) (1)日本語では,話し方の特徴を「声」「口調」の様態として描写する傾向が強い.このことは,英語で書かれた推理小説の原文とその和訳との対照からも推察される。 (2)「声」として描写される事象と「口調」として描写される事象とには,それぞれに固有の部分と重複する部分とがあり,重複する部分もかなり大きい。 (3)「声」「口調」を描写する語彙・言語表現を大量に集め,体系的に整理・分析することによって,音声による言語行動の総合的な解明に向けて,言語学(特に語彙論)の側から有用かつ不可欠な情報を提供することができる(のではなかろうか)。
主題
この書誌の出所
- ndl— R100000136-I1390290700450190336(2026-08-12取得)
- cinii— 1390290700450190336(2026-08-13取得)
引用キー: 相澤1998声と口調からみた言語