論文 ·用例に日本語 ·未確認

Acquisition of Benefactive and the Point of View in Complex/Compound Sentences in Japanese as a Foreign/Second Language

真理 田中 Mari Tanaka

刊行年
1997-03-01
出版
National Institute of Informatics
言語
日本語
openalex
W7146323387
URL
https://iuj.repo.nii.ac.jp/records/848

要旨

視点・ヴォイスの習得状況を測るための「文生成テスト」を日本語学習者(NNS)と母語話者(NS)を対象に行った。本稿では、そのうち「受益文」と「視点の統一」のカテゴリについて、調査(1) cross-sectional study と調査(2) follow-up study の結果を検討する。「受益文」単独に関しては、「てくれる」が「てもらう」よりも早い時期から数量的にも多く生成され、さらにレベルの上昇、日本滞在の長期化に伴いNSの「てくれる」「てもらう」の使用分布状況に近付く。複文内の「視点を統一」する手段としては、NSには受身文や受益文が使われるが、NNSの場合には、使役受身や「笑われる」のような受身文を除いて、単に視点を統一するためだけの中立的な受身文の生成は遅れ、代わりに能動文が使われる。また、受益文は上記単独での習得状況はよいが、視点統一の手段としては殆ど使われない。以上より、「事実志向」型の母語(英語等)を持つNNSの「受益文」及び「視点の統一」の習得過程は、能動文(「てくれる」の非用)から、「能動文」と同じ視点のとり方をする「てくれる」も生成へと移行し、次に「てくれる」「てもらう」両方が生成されるようになり、これらの単独の用法としてのヴォイスが習得されてから、複文における「視点の統一」の手段としてのヴォイスが習得されると推測される。

主題

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引用キー: 真理1997Acquisitio

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