論文 ·日本語 ·未確認
当デイケアにおける介護予防集団体操の現状と課題
- 刊行年
- 2011
- 収録
- 『九州理学療法士・作業療法士合同学会誌』 2011(0) pp. 169-169
- 出版
- 九州理学療法士・作業療法士合同学会
- 言語
- 日本語
- crid
- 1390282680601121792
- naid
- 130006984646
- issn
- 0915-2032
- doi
- 10.11496/kyushuptot.2011.0.169.0
- ndl_bib
- R100000136-I1390282680601121792
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680601121792
要旨
【はじめに】<BR> 当デイケアでは介護予防の取り組みとして、筋力向上を中心とした運動機能訓練を行う、短時間・少人数での集団体操を実施している。今回、集団体操利用者の運動習慣・転倒歴及び意識調査を実施した。その結果と今後の課題について検討したので報告する。<BR>【対象と方法】<BR> 平成23年2月現在の集団体操利用者31名(男性5名、女性26名、平均78.16±19.16歳)を対象に記名アンケートにて実施。介護度の変化、転倒歴、自己効力感を介護度別に比較・検討した。<BR>【結果】<BR> 現在の利用者(要支援1:20名、要支援2:11名)のうち、開始から介護度の変化なし20名、要支援1から要支援2へ変更3名、要支援2から要支援1へ変更8名であった。「デイケア以外で意識的に運動を行っているか」では要支援1は65%、要支援2は82%が実施していると回答、うち半数がデイケアでの体操内容を実施していた。過去1年間の転倒歴では要支援1で10名、要支援2で5名であり、そのうち家の中での転倒は80%であった。また、意識調査で、「デイケア利用により身体機能が良くなったと感じるか」では、とても思う42%、やや思う51.6%。それ以外の回答者に対して、「デイケアを利用するようになって身体機能が維持出来ていると感じるか」の質問を行い、維持出来ていないとの回答はなかった。「デイケアでの体操をきついと感じるか」では、要支援1では40%が楽、50%が普通と回答し、要支援2では27.2%が楽、63.6%が普通であった。「デイケアを利用する目的」(複数回答可)については、運動機会の確保87%、他者との交流58%、自主訓練の方法指導32.2%、日常生活指導25.8%、セラピストによる身体機能チェック22.6%となった。<BR>【考察】<BR> デイケアでの集団体操を開始し、93%が身体機能の改善を感じていると回答。しかし、意識的な自主運動を行っている者が70%いる中、転倒歴ありが約半数となっている。これより、集団体操による筋力維持・向上の効果は得られているが、バランス能力の向上は十分に図れていないことが考えられる。また、集団体操では要支援1と2の利用者が混在している状態で行っているため、運動に対する疲労度に差が生じている。同一の運動で負荷量を個々の状態に応じ対応しているが、体操内容の細分化は行えていない。マンパワー不足ということもあり、リスク管理の面から運動内容を多様化することが現状困難な状態であるが、バランス能力向上を図る安全な体操内容を思考していく必要性がある。利用目的としては半数以上が運動機会の確保・他者交流を挙げている。集団体操は利用者間の交流が深く、一人での運動よりモチベーションの向上につながることが伺えた。さらに自主訓練指導や生活指導などの目的もみられ、セラピストが体操を指導する意義があると感じた。今回の調査では現在の利用者のみを対象としているため、今後は要介護になった者の要因を検討し、よりよい介護予防が提供出来るよう努めていきたい。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390282680601121792(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I1390282680601121792(2026-08-12取得)
引用キー: 石橋2011当デイケアにおける介