論文 ·対照・比較 ·未確認

アイヌ語の「猫」

落合 いずみ

刊行年
2022-03-31
収録
『北海道民族学』 18(0) pp. 13-22
出版
北海道民族学会
言語
日本語
crid
1390022708934952192
issn
1881-0047
doi
10.69330/hokkaidominzokugaku.18.0_13
ndl_bib
R100000136-I1390022708934952192
jstage_journal
hokkaidominzokugaku
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390022708934952192

要旨

アイヌ語北海道方言には猫を表す形式の1つとしてcape(チャペ型)があり、八雲、沙流、美幌、宗谷といった地域において報告されている。このチャペ型については、橘(1936)に述べられているように、日本語東北諸方言からの借用であるというのが通説である。青森県、秋田県、山形県に亘ってチャペという形式が猫の意味で用いられている。この形式は津軽海峡を渡り、日本語北海道方言でも函館方面において猫として用いられている。しかし、チャペ型の借用の方向が、アイヌ語北海道方言から日本語東北諸方言ではなく、日本語東北諸方言からアイヌ語北海道方言であったことについて、その根拠を示して論じた文献は管見の限り存在しない。そこで本稿では、チャペ型の借用の流れが日本語東北諸方言から、または日本語東北諸方言から同形式を導入したと考えられる日本語北海道方言函館下位方言から、アイヌ語北海道方言に導入されたであろうことを地理的分布、アクセント位置などから考察する。また、日本語からアイヌ語に導入された猫を表す形式としてneko またはmeko(ネコ型と呼ぶ)もある。これらの形式もまた、チャペ型と同様に日本語東北諸方言から借用された可能性が高いことを述べる。キーワード:日本語東北諸方言、アイヌ語、猫、借用

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1390022708934952192(2026-08-12取得)
  • ndl— R100000136-I1390022708934952192(2026-08-12取得)
  • jstage— 10.69330/hokkaidominzokugaku.18.0_13(2026-08-12取得)

引用キー: 落合2022アイヌ語の猫

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