論文 ·対照・比較 ·未確認
地名「樺太」の語源について
- 刊行年
- 2025-12
- 収録
- 『帯広畜産大学学術研究報告』 46 pp. 32-48
- 出版
- 帯広畜産大学
- 言語
- 日本語
- crid
- 1390870451700801280
- uri
- https://obihiro.repo.nii.ac.jp/records/2000452
- issn
- 13485261
- doi
- 10.24556/0002000452
- ndl_bib
- R100000136-I1390870451700801280
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390870451700801280
要旨
日本語においてサハリンを指す語karafuto とkarato の語源を探った。古代日本語のkarapito「唐人」に端を発した語であるが、これが早期アイヌ語にkarapito として借用され、アイヌ語内部で第三音節の母音i を脱落させる変化が起きてkarapto に変わった。そしてアイヌ語における日本語借用形においても、古代日本語と同じく「異邦人」という意味を持っていただろうが、それがサハリン方面の人々を指すようになり、さらにサハリン方面を指す地名へと変わった。その後、サハリン方面を指す地名であるアイヌ語のkarapto を日本語が借用することになる。このkaraptoは元々日本語起源であるから、日本語から見れば逆借用して、日本語に戻って来た語と見なせる。ただしアイヌ語karapto を逆借用するにあたって子音連続pt を解消するために二つの方法が採られた。一つが後部子音t の脱落でありkarato という形式に変わった。もう一つが母音u の挿入でありkarafuto という形式に変わった(アイヌ語karapto における子音p はf [ɸ] に変わった)。
主題
この書誌の出所
- cinii— 1390870451700801280(2026-08-12取得)
- ndl— R100000136-I1390870451700801280(2026-08-12取得)
引用キー: 落合2025地名樺太の語源につい