論文 ·日本語 ·未確認
大阪方言における準体助詞ン ・ノ・ノン : ノンの分布を中心に
- 刊行年
- 2014-03
- 収録
- 『阪大社会言語学研究ノート』 12 pp. 23-36
- 出版
- 大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
- 言語
- 日本語
- ndl_bib
- R100000136-I1390009224808887424
- crid
- 1390009224808887424
- hdl
- https://hdl.handle.net/11094/36120
- naid
- 120005435416
- doi
- 10.18910/36120
- URL
- https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1390009224808887424
要旨
本稿では、大阪方言の準体助詞ン・ノ・ノンを取り上げ、これらの使い分けについて記述する。これら3形式の分布はンを基本として、撥音の直後のみノとノンが使用されるという音韻的条件で基本的に説明できるが、特にノンはそれだけでは説明できない以下のような分布を示す。①どの用法で、あっても、過去形に後接しにくいという性質は共通している。②準体用法であれば撥音の直後でなくてもノンが使えることがある。特に、形容詞の非過去形とは相性がよく、ンよりもノンのほうが使いやすい。また、多少不自然にはなるが、過去形にも後接できる。しかし、コピュラの連体形「ナ」には後接できない。③ノダ用法では、形式名詞ではなく、終助詞的な使われ方をする。そのため、形式名詞として解釈されるおそれのある「ノンヤ」はあまり使われない。特に、WH疑問文のみで使用される「ノンナ」は、形式の面でも終助詞的な性質を示す。④接続助詞の用法ではノンは使われない。「ノンデ」「ノンニ」という形はありえるが、どちらの場合もノンは形式名詞と解釈される。以上のようなノンの分布は、過去の記述と一部異なっており、汎用的な準体助詞から形式名詞へのノンの位置づけの変化としてとらえられる。この変化には準体助詞の変化、特にノダ用法における文法化と密接な関係があると考えられる。
主題
この書誌の出所
- ndl— R100000136-I1390009224808887424(2026-08-12取得)
- cinii— 1390009224808887424(2026-08-12取得)
引用キー: 野間2014大阪方言における準体