論文 ·日本語 ·未確認

島根県出雲市平田方言におけるとりたて否定形

野間 純平

刊行年
2025-03-10
収録
『山陰研究』 17 pp. 91-107
出版
島根大学法文学部山陰研究センター
言語
日本語
crid
1390303850076590080
uri
https://ir.lib.shimane-u.ac.jp/55548
issn
1883468X
doi
10.24568/55548
ndl_bib
R100000136-I1390303850076590080
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390303850076590080

要旨

本稿では、島根県出雲市平田方言における「とりたて否定形」について記述する。「とりたて否定形」とは、「~しはしない」に由来するとされる動詞否定形式であり、平田方言ではkak-jaseN のような形をとる。本稿では、このとりたて否定形の形式と意味について、以下のことを明らかにした。  (a) 平田方言のとりたて否定形の形態には複数の種類がある。これらは、「~しはせん」に相当する迂言的な形式V=wa se-N からの変化の過程に位置づけて整理することができる。すなわち、(ア)縮約と仮定形への平準化を経た形式(mir(- j)aseN)、(イ)/ra/ の隠在を経た形式(miRseN)、(ウ)-seN として再分析された形式(mi-seN)の3 種類である。( 4 節)  (b) 平叙文におけるとりたて否定形の意味は、先行研究で指摘されているような「相手の肯定的な見込みに対する否認」に制限されることはなく、単純否定形とほぼ同じ意味で使用することができる。( 5 節)  (c) 疑問文で用いられるとりたて否定形は、話し手の推定を表す「のではないか」とおおむね同じ用法を持つが、非過去かつ肯定の場合に限られる。( 6 節)

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1390303850076590080(2026-08-12取得)
  • ndl— R100000136-I1390303850076590080(2026-08-12取得)

引用キー: 野間2025島根県出雲市平田方言a

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