論文 ·日本語 ·未確認

中国資料による日本語方言史の研究

高山 倫明

crid
1040282256704052480
kaken
11610437
jgn
JP11610437
uri
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11610437/
URL
https://cir.nii.ac.jp/crid/1040282256704052480

要旨

中国人が音訳漢字を用いて書き残した日本語の資料を活用し、日本語方言史の再検討を行った。 主たる資料は、清代の日本研究書『吾妻鏡補』に引かれた佚書「海外奇談」および「東洋客遊略」である。両書は肥前方言語形を含む多数の日本語を音訳漢字で記している。 『吾妻鏡補』は、清人翁広平が嘉慶十九(1814)年に編んだもので、写本によって現在に伝わっている。しかし、写本は多数の誤写を含んでおり、また、日本語・中国語双方の方言の問題もあって、従来の研究でも未解読の部分をまだ多く残している。 本研究では、中国原音の方言音系の究明と、諸資料のつきあわせによる解読の進展、さらに音訳漢字の分析を通して近世期肥前方言の音声・音韻・語彙の様相を究明した。 初年度は、国内に存する写本の実見と複写類の収集をはかり、ついで一項目毎のテキストデータベース化を完成させて、音訳漢字と日本語音韻の対応関係を考察した。 次年度は、本資料が伝える近世肥前方言の語彙、文法現象、また音訳漢字の分析から再構される音声を、現代の肥前方言とつきあわせることによって、理論的な矛盾の有無等を検し、解読の精度を高めるための作業を行なった。 最終年度は、長崎市を中心とする肥前方言区域のフィールドワークを行ない、研究の進展を図るとともに、全体のまとめを行なった。

主題

この書誌の出所

  • cinii— 1040282256704052480(2026-08-12取得)

引用キー: 高山中国資料による日本語

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