論文 ·日本語 ·未確認
日本語の敬語の分類に關する一考察 -「敬語の指針」をめぐって-
- 刊行年
- 2009-01-01
- 言語
- 日本語
- openalex
- W3215108638
- mag
- 3215108638
- URL
- https://openalex.org/W3215108638
要旨
從來日本語の敬語は二分類など諸說があるが, 學校敎育をはじめ一般には尊敬語, 謙讓語, 丁寧語の三種類にわけて考えていた。しかし, 2007年日本の國語審議會は 「敬語の指針」で敬語を5分類にして發表した。 本稿の目的は「敬語の指針」が提示した敬語の分類とそれのよりどころになってい る諸說と日本語の現代語の敬語の役割の變化との關わりについての檢討を試みること にある。 まず, 「敬語の指針」における尊敬語は從來の3分類の尊敬語とかわらない。「敬 語指針」では尊敬語の分類は行っていないが, 「補足」として「くださる」を取り上 げている。また, 三分類の謙讓語を謙讓語Ⅰと謙讓語Ⅱに分けている。「敬語の指 針」で示した謙讓語Ⅰは表現の違いはあっても從來の謙讓語から見て特別異見はない といえよう。【補足】として謙讓語Ⅰの基本的な動きに加えて,恩惠を受けるという意 味も倂せ持つ「いただく」を扱っている。謙讓語Ⅱの「參る, 申す, いたす, おる」 などは敬語をめぐる爭点になっている部分である。爭点はこの種類の動詞の使い方が 相手に向かって行われるのではなく, 自分や自分側の行動を低める謙讓語だという觀 点と聞手への配慮から使われるという觀点という見解から來ている。 今回の「敬語の指針」の特徵は三分類の丁寧語を美化語と丁寧語に分離したことで ある。美化語は聞き手指向を持たないものだけを「ものごとを美化して述べるもの」 として五分類の中に位置することになった。 以上, 「敬語の指針」の五分類は敬語の動きや使い方によって分類し, 從來の三分 類では足りなかった部分を補ったことについては高く評價されると思われる。しか し, 「敬語の指針」における敬語の分類や定義は日本語の現代語の敬語の分類を一般 化したというより學問的な立場に片寄っていると思われる。次に, 丁寧語のことであ るが, 日本語の敬語の分類は素材敬語(話題の敬語)と對者敬語(對話の敬語)に大きく 二つに分けるべきだと思う。現代語は相手中心になっているといっても, ことがらの 表現と, それに付け加え相手への自分の丁寧さを表すものとは區別する必要があると 考えられる。 最後に外國人としての見解かもしれないが, 2007年の「敬語の指針」の敬語の取り 扱い方は具體的過ぎるのかも知れない。
主題
この書誌の出所
- openalex— W3215108638(2026-08-12取得)
引用キー: 한미경2009