論文 ·日本語 ·未確認
Investigation of Kanji and Kana Reading Discrepancies in a Pure Alexia Case
Shinya Fukunaga ・ Fumitada Hattori ・ Koichi Tagawa ・ Shiho Ubukata
- 刊行年
- 2010-03-31
- 収録
- 『Higher Brain Function Research』 30(1) pp. 96-101
- 言語
- 英語
- openalex
- W72226289
- doi
- 10.2496/hbfr.30.96
- mag
- 72226289
- issn
- 1348-4818
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/30/1/30_1_96/_pdf
要旨
純粋失読の読字障害は,漢字と仮名の両方にみられるとされているが,一方が強く障害されて乖離するという報告もあり,いまだ一定の結論が出ているとは言いがたい。また,漢字と仮名のなぞり読みにおける乖離について,漢字の条件を統制し,仮名と比較した検討はこれまで行われていない。我々は,左後頭葉から脳梁にかけての損傷で,純粋失読を呈した一症例を経験した。本症例は,標準的な失語症検査において,仮名の読みが漢字の読みに比して良好であった。しかし,漢字の条件を統制して比較を行ったところ,音読,なぞり読みともに,形態が単純で,高親密度,高頻度の漢字と仮名との間では有意差を認めなかったが,形態が単純で,高親密度,高頻度の漢字と,形態が複雑で,低親密度,低頻度の漢字の間では有意差が認められた。また,形態が複雑で,低親密度,低頻度の漢字においては,なぞり読みが有効な傾向にあった。本症例において,漢字の読字過程は複雑さ,親密度,頻度によって,異なっている可能性が考えられた。
主題
この書誌の出所
- openalex— W72226289(2026-08-12取得)
引用キー: Fukunaga2010InvestigationKanjiKana