論文 ·日本語 ·未確認
The Case of a Japanese Patient with Mild Surface Dyslexia Related to Impairment of the Kanji Orthographic and Phonological Lexicons
Kosei Hashimoto ・ Ami Sambai ・ Shinji Uema ・ Akira Uno
- 刊行年
- 2022-09-30
- 収録
- 『Higher Brain Function Research』 42(3) pp. 356-364
- 言語
- 英語
- openalex
- W4312533229
- doi
- 10.2496/hbfr.42.356
- issn
- 1348-4818
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/42/3/42_356/_pdf
要旨
左被殻出血によって軽度の表層失読を呈したと考えられた失名辞失語例を報告する。本例の障害機序を検討するため, 漢字刺激を用いた実在語と非語の音読課題, 同音擬似語を含む語彙性判断課題, 読解課題, 呼称課題を実施した。その結果, 漢字の非同音非語の音読成績は正常範囲内であり, 漢字から音韻へ変換する機能は保存されていると思われた。一方, 実在語の音読課題では低頻度かつ非典型読みの実在語の音読において基準値以下の成績を示した。誤反応はすべて LARC (legitimate alternative reading of components) エラーであり, 表層失読の特徴を認めた。また, 同音擬似語を用いた語彙性判断課題の成績が低いことから, 文字単語の同定過程に障害があると考えられた。二重経路モデルを用いた分析では, 意味システムの障害では本例の障害機序を説明できず, 文字列レキシコンや音韻列レキシコンの障害によって軽度の表層失読を呈したのではないかと考えられた。
主題
この書誌の出所
- openalex— W4312533229(2026-08-12取得)
引用キー: Hashimoto2022CaseJapanesePatient