論文 ·日本語 ·未確認
International Collaboration on Enteric Disease “Burden of Illness” Studies
Kunihiro Kubota ・ Kaoru Morikawa
- 刊行年
- 2008-01-01
- 収録
- 『JAPAN JOURNAL OF VETERINARY INFORMATICS』 12(1) pp. 62-63
- 言語
- 英語
- openalex
- W2324113236
- doi
- 10.2743/jve.12.62
- mag
- 2324113236
- issn
- 0912-8913
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve/12/1/12_1_62/_pdf
要旨
胃腸炎疾患の被害実態研究に関する国際協力(International Collaboration on Enteric Disease “Burden of Illness” Studies)は,世界保健機構(WHO)および米国疾病予防管理センター(US CDC)が主催して2004年に開催された「被害実態研究に関する会議(“Burden of Illness”Studies Meeting)」にて設立された胃腸炎疾患被害実態を把握するための研究における国際協力の枠組みである。この国際協力の目的は急性胃腸炎または食品由来感染症の被害実態を推計する研究の実施,または実施することに興味のある研究者間の情報交換を促進するとともに,それぞれの国におけるサーベイランスおよび各国の研究者により導きだされた被害実態推定の国際比較を行い,調査手法の統一化により調査の精度を向上させ,世界全体としての胃腸炎の被害実態を把握することである。本協力の前身である協力会議が発足した2002年には,参加国は米国,カナダ,オーストラリア,アイルランドの4カ国であったが,2004年の発足時には16カ国,2007年現在では30カ国以上の国から150名以上の研究者が参加している。この国際協力では年次会議,メーリングリストおよび年4回の電話会議による情報交換が行なわれている。胃腸炎疾患の被害実態を把握するための研究を行っている世界各国の研究者間で,研究結果に加え,具体的な調査手法やプロトコルの紹介,およびそれらの使用経験の提供といった情報交換を行なっている。さらに,同様な研究を開始しようとしている国の研究者にアドバイス等を行い,全世界としての研究の推進を試みている。この技術的なアドバイスの提供は,WHOが主催している,全世界を対象とした食品由来疾患のサーベイランス強化プログラムであるGlobal Salm-Surv (WHO GSS)を通じても行われている。また,関心のある国が参加して個別プロジェクトのワーキンググループによる共同研究も行なわれている。現在,1)急性胃腸炎の症例定義の比較,及び異なる定義による被害実態推計値に与える影響の検討,並びに統一的な症例定義を用いた米国,オーストラリア,カナダ及びアイルランドにおける急性胃腸炎の発生率の比較,2)サルモネラの世界的な被害実態の推定,3)カンピロバクターによる被害実態が各国で著しく異なることの原因究明の一環として実施されたカンピロバクターの検査手法に関する国際調査,4)被害実態推定の国際比較の指標として,障害調整生存年数(DALY : Disability Adjusted Life Years)の活用に関する検討等が行われている。さらに各国の調査時における患者の症例定義や電話調査等におけるプロトコルの共通化を試みており,これらの利用は国際比較や世界規模での推定を行なう際に有効になると思われる。この国際協力には日本から2004年より,岩崎恵美子(仙台市),大友良光(弘前大学),豊福肇(前国立医薬品食品衛生研究所,現国立保健医療科学院),春日文子(国立医薬品食品衛生研究所)及び筆者らが,年次会議および電話会議に参加している。(View PDF for the rest of the abstract.)
主題
この書誌の出所
- openalex— W2324113236(2026-08-13取得)
引用キー: KubotaMorikawa2008InternationalCollaborationEnteric