論文 ·日本語 ·未確認

Holocene Crustal Movements around Sagami Bay as Inferred from Holocene Marine Deposits.

Yoshiaki Matsushima

刊行年
1999-01-01
収録
『The Quaternary Research (Daiyonki-Kenkyu)』 38(6) pp. 503-514
言語
英語
openalex
W2065363967
doi
10.4116/jaqua.38.503
mag
2065363967
issn
0418-2642
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua1957/38/6/38_6_503/_pdf

要旨

相模トラフの北東側に位置する大磯丘陵や三浦半島は,完新世においても地殻変動の活発な隆起地域で,3~4段の完新世海成段丘が発達する.その中で,三浦半島南部に分布する段丘は,海食洞窟や考古学資料などから約6,000yrs BP,約4,000yrs BP,約3,000yrs BPの汀線や離水が明らかとなった.三浦海岸に対応する3回の間欠的な地殻変動のあったことが分かった.相模湾北東沿岸は顕著な隆起を示し,その背後に「秦野-横浜線」の沈降帯が存在しているが,完新世ではその軸方向が南にやや下がり,秦野-大船-金沢八景を結んだ線で把えられる.国府津-松田断層を挾んで大磯丘陵南西部一帯は,約6,500yrs BPに離水したことが貝類群集,14C年代や鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)によって確認された.この離水を起こした変動では,国府津-松田断層に変位が認められず,約6,500yrs BP以降における本断層の活動で大磯丘陵の著しい隆起,森戸川低地の緩やかな沈降となっている.足柄平野南西端の小田原は約4,500yrs BPには離水しており,海成層が+5mを超えて明瞭な隆起を示す.その上限高度は,東の国府津-松田断層が位置する森戸川低地に向かって序々に沈降する.相模トラフの南西側に位置する伊豆半島では,約6,000yrs BPの旧汀線を示す証拠を陸上で見出だすことができず,縄文海進は半島北部で約4,000yrs BP,南部では約3,000~2,000yrs BPまで存続していて,その後に隆起に変わっている.相模湾沿岸の溺れ谷低地の海成層中には,多くの津波堆積層の介在が確認され,その形成年代から沿岸に分布する海成段丘の離水時期を解明する手掛かりが得られた.今後は,この研究手法によって相模湾沿岸の詳しい地殻変動史を明らかにすることができよう.

主題

この書誌の出所

  • openalex— W2065363967(2026-08-13取得)

引用キー: Matsushima1999HoloceneCrustalMovements

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