論文 ·日本語 ·未確認
Works of Japanese Geography and Modern Chinese Geography
- 刊行年
- 1994-01-01
- 収録
- 『Geographical Review of Japan』 67(3) pp. 149-168
- 出版
- Association of Japanese Geographers
- 言語
- 英語
- openalex
- W2561275391
- doi
- 10.4157/grj1984a.67.3_149
- mag
- 2561275391
- issn
- 0016-7444
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/grj1984a/67/3/67_3_149/_pdf
要旨
本稿の目的は,中国の近代化の契機といわれているアヘン戦争 (1840~1842年) から第二次世界大戦終了(1945年)までの期間,約100年間に日本の地理(学)書が中国地理学にどのような影響を与えたかを調査し,中国の近代地理学史研究にひとつの素材を提供することである.調査方法として,第1に,日本語の地理(学)書が中国語に訳されている状況を調査して,翻訳書誌を作成し,時系列,主題・原著者別等について分析を試みた.第2に,第二次世界大戦以前,中国の高等教育機関に属する5大学の図書館=および1国立図書館を取り上げ,それらの蔵書目録を点検し,地理学書および地理学関連領域の図書について,主として翻訳書の状況を調べた.第3に,西洋の近代地理学書が中国語に訳されている状況について,先行調査に基つきまとめた.第4に,中国で刊行された近代地理学書の1冊であるr新地学』(1933年刊)を紹介し,内容を検討した. その結果,次のことが明らかになった. 1840~1893年(揺籃期)においては外国人宣教師による漢訳西洋地理学書が刊行されていたが,中国の地理学に対して西洋の近代地理学は,影響を与えなかった. 1894~1912年(第1期)においては日本の地理(学)書が多数,中国語に翻訳された.これらの中国語訳地理(学)書は教科書ないしは啓蒙書の役割を果たした. 1913~1945年(第2期)においては中国近代地理学に対する学問的影響の面からみると日本より欧米の方が強力であった.しかし,日本の歴史地理学は,中国地理学界に強いインパクトを与えた.
主題
この書誌の出所
- openalex— W2561275391(2026-08-12取得)
引用キー: Minamoto1994WorksJapaneseGeography