論文 ·日本語 ·未確認
Analysis of transcultural stress factors and the mental well-being of foreign Chinese-speaking students in Aomori
N Ozeki ・ Alan Knowles ・ Hiroshi Ushijima ・ Yutaka Asada
- 刊行年
- 2006-06-30
- 言語
- 英語
- openalex
- W171672061
- doi
- 10.24552/00001733
- mag
- 171672061
- URL
- https://auhw.repo.nii.ac.jp/records/1742
要旨
政府の「留学生10万人導入計画」の目的が達成され、2005年には留学生の数が121,812人と過去最高となり、中国人留学生が全体の66.2%を占めた(日本学生支援機構ホームページ)。青森県内では、5,200人の外国人登録がなされ中国人が33.2%を占めた(法務省入国管理局統計2005)。本研究は、英語を母語とする外国人を比較対照群(以下英語群)として、青森県内に在住する中国語を母語とする留学生(以下中国語群)の異文化ストレス要因の分析と精神健康度を明らかにすることを目的とした。本研究の意義は、中国語群の青森県での生活上のストレス要因や精神健康度を明らかにすることにより、留学生の支援策や青森県の国際化推進施策の基礎資料とすることである。 研究方法は、自己記入式質問紙とGHQ30を用いた実態調査研究であり、分析には記述統計を用いた。倫理的配慮では、青森県立保健大学倫理審査委員会の承認を得た。調査方法は、青森県内で調査協力の承諾が得られた大学の協力を得て413部の質問紙を配布し郵送にて回収した。比較対照群として英語を母語とする外国人86名(JET)の協力を得た。中間集計時点で72部が回収され71部を分析対象とした。調査結果では、半数以上の回答者が何らかのストレスを感じていた。中国語群の主なストレス要因は、「経済」「帰国後のこと」「大学等での人間関係」であった。中国語群は、英語群より日本語がよくできるにもかかわらず、「日本人の友人がいない」「日本社会に適応できない」「日本の生活に失望した」「外国人の支援に対する情報不足」で英語群より有意にストレスを感じていた。精神健康度では、中国語群の平均値は6.2(SD5.2)で英語群の4.6(SD6.0)より悪かったが有意差はみられなかった。異常得点者の数は、中国語群が35.9%で英語群は25%、そのうち、受診が必要とされる高得点者数は、中国語群が23%で、英語群が21.8%であったが有意差はみられなかった。異常得点者のうち、中国語群は「経済」に対するストレスを感じている人が英語群より有意に多かった。結論として、半数以上の青森在住外国人はストレスを感じており、中国語群は英語群より日本語ができるのにもかかわらず、英語群より精神健康度が悪い傾向にあり、「経済」や日本社会への適応でストレスを感じていることが明らかになった。これらのストレス要因と精神健康度を理解した上で、中国人留学生が青森県で健康で有意義な生活が送れるような支援策の検討が今後の課題と考える。
主題
この書誌の出所
- openalex— W171672061(2026-08-12取得)
引用キー: Ozeki2006AnalysisTransculturalStress