論文 ·日本語 ·未確認

Entrepreneur and Disaster Survivor

Nozomu Shibuya

刊行年
2011-01-01
収録
『Japanese Sociological Review』 61(4) pp. 455-472
出版
Japan Sociological Society
言語
英語
openalex
W67171971
doi
10.4057/jsr.61.455
mag
67171971
issn
0021-5414
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/61/4/61_455/_pdf

要旨

本稿はフーコーが『生政治の誕生』で展開した議論を参照し,ネオリベラリズムをアントレプレナー的な主体化をうながす権力として分析するとともに,この権力が作動する条件として,ネオリベラリズムが心理的な暴力を活用する側面に着目する.まずネオリベラリズムを権力ととらえるフーコーの議論から,ネオリベラリズムが主体を自己実現的なアントレプレナーとみなす考え方に立脚している点を明らかにするとともに,アントレプレナー的な主体化にともなうさまざまな問題や困難を指摘する.次にアントレプレナーへのあこがれが,その実現が困難な人々――フリーターなどの不安定な立場の者――にも見られることに着目し,アントレプレナーへの志向がかならずしも実現可能性の客観的な条件に規定されるわけではなく,彼らの現実への不満に根ざしていることを指摘する.最後に,ナオミ・クラインのショック・ドクトリン議論を参照し,この不満(絶望)を生産する権力としてネオリベリズムをとらえなおす.ここからネオリベラリズムの主体が「アントレプレナー」であるとともに「被災者」であることを明らかにし,社会の「心理学化」のもう1つの側面を指摘する.

主題

この書誌の出所

  • openalex— W67171971(2026-08-13取得)

引用キー: Shibuya2011EntrepreneurDisasterSurvivor

書誌 56,535件 語別索引 17,251件 資源 113件 研究者 303名 JSON