論文 ·日本語 ·未確認
Human use of marine shells from Late Pleistocene layers of Sakitari-do cave site, Nanjo city, Okinawa prefecture
Shinji Yamasaki ・ Masaki Fujita ・ Chiaki Katagiri ・ Taiji Kurozumi ・ Yousuke Kaifu
- 刊行年
- 2014-01-01
- 収録
- 『Anthropological Science (Japanese Series)』 122(1) pp. 9-27
- 言語
- 英語
- openalex
- W2325874760
- doi
- 10.1537/asj.140125
- mag
- 2325874760
- issn
- 1344-3992
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/asj/122/1/122_140125/_pdf
要旨
2012~2013年に沖縄県南城市サキタリ洞遺跡調査区IのII層(約16400~19300 BP[未較正])を発掘し,人骨2点(臼歯1点と舟状骨1点)とともに39点の断片化した海産貝類を検出した。先に報告したI層出土のものと合わせ,計47点にのぼる海産貝類は,人為的に遺跡近辺に運搬され,埋没したものと考えられる。II層由来のマルスダレガイ科(マツヤマワスレ[Callista chinensis]・ハマグリ類[Meretrix sp. cf. lusoria]),クジャクガイ[Septifer bilocularis],ツノガイ類[“Dentalium” spp.]について組成や形状,割れ方について記載するとともに,微細な線条痕および摩滅・光沢を観察したところ,マルスダレガイ科の破片には定型性が認められ,二次加工と考えられる小剥離痕が高い頻度で見られた。また,特定の部位に使用痕や加工痕と推定できる摩滅・光沢や線条痕が観察できることから,少なくともその一部は利器として使用されたと考えられる。また,クジャクガイの一部にも,使用痕と見られる線条痕や損耗が観察できた。ツノガイ類は,産状から装飾品(ビーズ)として用いられた可能性が高く,その一部には人為的な線条痕が観察できた。以上のことから,II層出土の海産貝類の少なくとも一部は,利器・装飾品を含む道具(貝器)として使用されたものと考えられる。II層出土の人骨と合わせて,こうした貝器の存在は,サキタリ洞での人類の活動痕跡が,少なくとも16400~19300 BP にまで遡ることを示している。
主題
この書誌の出所
- openalex— W2325874760(2026-08-13取得)
引用キー: Yamasaki2014HumanUseMarine